灰の壺  時々日記

時々日記 散歩中に思い出にふけりながらメモ書きしたのをそのまま載せる。景色の感想や思ったことを書く日記ブログ。

2020 10/20 18:11 記憶のメモ書き

この公園の並木道は君との思い出が沢山ある、だから辛い。ずっと踏み込まないようにしていた。今日!5年ぶりにこの公園に来たよ、君と歩いた道をゆっくりゆっくりと歩いたよ。
池も見て回ったよ、今日の池は色の無い寒い凍える色をしていた、5年前と同じ時期そして同じ時間帯で見てる景色なのに、5年前は暖かく周りがキラキラしていて、夕焼けが刺す木漏れ日がとても幻想的だった、シャボン玉が沢山、沢山宙を踊ってるみたいで綺麗で暖かかった。
今日は、寂しい色だ。夕焼けは灰色の影を羽織ったみたいに、残酷な色だ。

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君と走って遊んだ所に着いたよ。
こんな景色だったね、ちっとも変わってない。
この階段を登れば、並木の一本道、そう この綺麗な一本道、何時も休憩してたベンチ発見。
そろそろ茶屋店が見えてくるよ。
入った事が無い茶屋店を今通り過ぎた。
季節外れのソフトクリームの看板がまだ出てたよ。
今空を見上げたら、空が三色になってた。
高い空は暗い青でその下が燃えた秋色で私の足元は真っ暗な黒。
いつも、君は 急いで帰ろうか!暗くなったら危ないからとせかしてきたね。


帰り道も、君との思い出ばかりだ、少し早歩きになった。
思い出が段々と薄れて戸惑いの波が、焦りと恐怖を連れてくる。
確か、ココで喧嘩したんだっけ、でもすぐ仲直りしてケラケラ笑って歩いて帰った道を、そう、この道を左に曲がって、笑いながら階段を下りた。なんで笑ったんだろ?どうやって仲直りした?記憶がスッポリと無い。
怖い。

 


怖い。

 

 


線路のところに来たよ、公園に行かない日は線路を渡って、違う世界に冒険しに行ったよね。
今日は行くのをやめておこう。
でも、勇気を出して次は行ってみよう。


あれから1時間がたつ、久しぶりにこんなに歩いたよ!君のおかげだね。また  助けられてる。


今は高校のグランド横を歩いてる、5年前と一緒で野球部員がバットを素振りしたり、キャッチボールをしている、時間は過ぎても時代は変わらない風景を残してるんだね。

 


もう 辺りは真っ暗で左が欠けた三日月が挨拶をしてくれた、、。

 


そろそろ、家に着いちゃうね。
今この道を左に曲がれば、家に着く。
覚えてる?君はいつも、右前を歩くんだよね、なんでだっけ?その理由はもう聞けないけど、右手を引っ張る強さが好きだったよ。


家に着いたよ。


ただいま!

 


君の写真の前で、君との思い出話をしよう。


今日、公園に行ってきたんだ、そう…いつものあの公園に。